空総研: この先、“ふわりの森”はどうなっていきますか?
シムラ氏: アートでの活躍はもちろん、リノベーションによる建築も話題を集めていくと思います。アーティスト・イン・レジデンスは、海外のアーティストが滞在して作品を発表する場になります。古民家もホテル化させていきたいので建築とアートはもっと密になる予定です。
空総研: プロジェクトに対する海外の反応は?
シムラ氏: (ホームページへの)アクセスが増えましたね。特にアジア圏は常に新しいアーティスト主体のプロジェクトが起きていて活発化しています。しかし日本はその動きが少ないです。その中でこのプロジェクトは、成田というロケーション、アーティストのラインナップ、プロジェクトのスペックなどの点から新しい日本のムーブメントとして紹介されています。
空総研: 私は、かつて海外の展覧会に参加した時にレジデンスを借りたことがあるのですが、確か展示会場から電車で30分くらいだったことを記憶しています。日本は利便性から都市集中型になっていますが、仮にここが滞在先で展示会場が都心だったとしても無理がないような気がしてきました。今の日本人の感覚だと無理なのかもしれませんが。電車に乗って都心へ行き、滞在先に戻って創作活動を行う。そこに温泉もある。帰りは逆方向に電車に乗ると成田国際空港。これは「あり」ですね。
シムラ氏: そうですね、成田から上野まで1本ですから可能だと思います。
空総研: 誰かがこうゆう動きをして、風穴を開けないと誰も腰が上がらないですからね。
シムラ氏: そうですね。実際にこうしてギャラリーも構えることができましたし進捗スピードは速いのではないかなと思っています。